◆2019年11月 定例研究会
2019年11月29日(金)18時30分〜20時30分


場 所: 青山学院大学 総研ビル11階19号会議室
テーマ: コンテンツビジネス、データの利活用の課題と解決
〜最近の著作権等の知的財産権を巡るトピックから〜
講 師: 三尾美枝子弁護士(ELN専務理事、東京大学産学協創推進本部知的財産部長)
担 当: ELN理事 弁護士 奥原 玲子
概 要: 11月の定例会では、実際の相談事例に則して、問題となる知的財産権に関する課題を摘示して、依頼者に対して提案できるソルーションを考えます。 テーマは書籍「エンターテインメント法務Q&A 第2版」(民事法研究会発行)から講師執筆の次の二つを取り上げます。

まず一つ目の相談事例は、研究者が自らの学術研究に基づき考案した体操の関するコンテンツを、ベンチャー企業で商品化して事業化するに際しての課題解決について議論します。
問題点の解決にとどまらず、新たなビジネスを創出するに際し、より有効な権利関係の構築などについても検討します。
また、コンテンツの創作に際して発生する、著作権、著作隣接権に関する問題について、議論します。その際に、コンテンツの伝達手段として放送を媒体とする場合と、インターネットによる配信の場合で分けて解決すべき問題点などを検討します。

二つ目は、今注目を浴びている、AI.データの利活用についての課題解決です。データの特殊性、有用性などを前提として、個人情報の問題なども考慮に入れつつ、 改正不正競争防止法(限定提供データ等)にも触れつつ、検討します。
なお、AIを利用する場合と、そうでない場合とに分けて、検討すべき課題を抽出し、適正な課題解決策を協議する予定です。

多数のご参加をお待ちしています。

◆2019年10月 定例研究会
2019年10月2日(水)18時30分〜20時30分


場 所: 青山学院大学 総研ビル11階19号会議室
テーマ: 「Vチューバー」
担 当: ELN監事 弁護士 中崎 尚
概 要:  YouTubeやニコニコ動画を中心として多くの配信プラットフォームが登場し、数多くのユーチューバーさらにはVチューバーが登場し、 エンターテインメントの一大分野をなすに至っている。小学生のなりたい職業で第1位にランキングされるなど、ユーチューバーの社会的認知度は相当な高まりを見せています。 後発のVチューバーも地上波メディアや出版業界、音楽業界と活躍の場を急速に広げつつあり、企業がプロモーションに起用する場面も増加し、 さらに、企業が自前のVチューバーを創り出し、新たなコンテンツとして発信するケースも珍しいものではなくなってきています。このように、 Vチューバーという存在は企業活動に食い込みつつあるが、他方で、様々な形でトラブルが噴出しつつある。 これらの多くは、事前にそのリスクを把握し、契約や運用レベルで対応しておくことで防止可能な性質のものといえます。
 このVチューバーに似て非なる存在として知られるコンテンツが初音ミクに代表されるボーカロイドです。 海の向こうに目を向けると、やはり似ているが微妙に異なる存在として、バーチャルインフルエンサーがブームとなっています。
 今回の研究会では、ユーチューバー、Vチューバー業界で何が起きているのか、企業はユーチューバーやVチューバーを活かした事業活動を進めるに際して、 気を付けるべきポイントは何か、ボーカロイドやバーチャルインフルエンサーをめぐる議論が参考にできないか、 そのほか関連する配信サービス、仮想世界(バーチャルワールド)、eスポーツをめぐる議論にも触れていく予定です。

 後半では、今後、法整備も含めどの様な対策が考えられるのか、ARやMRをめぐる議論への影響について、皆様にもご参加いただき、議論させていただければと考えております。

◆第16回シンポジウム
2019年5月25日(土)13:15〜16:30


  パンフレットはこちらからご覧ください。

場 所: 朝日生命大手町ビル24階 サンスカイルーム (千代田区大手町2-6-1朝日生命大手町ビル)
テーマ: 「AI・ロボットとエンタテインメントの未来 〜権利・責任・契約・ガイドライン〜」
開催趣旨: AIが社会の様々なデータを解析・学習して、新たなコンテンツを生み出すことは完全に定着した。それは、音楽・新聞記事・キャラ・マークの自動生成や映像・画像の自動加工など、エンタテインメント・メディアの領域でも既に商用化が進んでいる。合わせて、広義のロボット技術が人間の「身体性」を拡張する場面も増大している。ボーカロイド・Vtuberは言うまでもなく、映像加工により故人となったスターが俳優として映画に出演したり、文豪など著名人がアンドロイドで蘇ることも珍しい光景ではない。
しかし、著作権・肖像権など開発の壁になる権利の課題、AIコンテンツ・バーチャル人格などの成果にかかる権利、更にはAI・ロボットによる著作権侵害や名誉毀損といった様々なリスクに関する議論は、未整理のままである。日本はこの分野の議論を世界でも早期に開始したが、なお多くの問題は検討途上で、現場では手探りが続いている。
そこで、我が国におけるコンテンツ自動生成、AI・ロボット法学、法実務それぞれの分野の第一人者を招いて、現状の課題やあるべき契約・ガイドラインの姿を考え、AI・ロボットとエンタテインメント法務の未来を探る。

登壇者:
(順不同・敬称略)
宍戸常寿(東京大学教授、総務省AIネットワーク社会推進会議メンバー、有斐閣『ロボット・AIと法』編者)
野口祐子(グーグル合同会社 執行役員法務部長、弁護士)
菱山豊史(クリプトン・フューチャー・メディア株式会社)
松村将生(株式会社エクサウィザーズ、元内閣府知的財産戦略推進事務局参事官補佐、弁護士)
コーディネーター:福井健策(骨董通り法律事務所代表パートナー、ELN理事、弁護士)
 
※ 取材ご希望の方は、事前に事務局までお申し込みを頂けますよう、お願い申し上げます。

出席される方は、下記受付フォームにてご連絡ください。
https://reserve.movabletype.io/j-eln.html

入場無料 (会員以外の方もご参加いただけます。)

◆2019年3月 定例研究会
2019年3月20日(水)18時30分〜20時30分


場 所: 青山学院大学 総研ビル11階19号会議室
テーマ: 「オンライン上の知的財産権等の企業や個人の権利を誰が守ってくれるのか?」
スピーカー: ズヴェーヴァ・アントニーニ(イタリア弁護士、Tutela Digitale法務部長)
(モデレータ:ELN専務理事 牧山嘉道)
概 要: ウェブ上でこんな悩みはありませんか?
☑事実無根の誹謗中傷を書かれている
☑過去の個人情報が掲載されたままに
☑画像・映像の無断使用
☑商標権侵害
☑偽のサイトがアップされている
WEBサイトに並ぶ模倣品や海賊版。個人データ、画像の拡散など様々なトラブルを回避するためにウェブ上での 監視と権利の保護は不可欠なタスクになっています。
どうすればトラブルを防ぐことができるか、そしてもしそのようなトラブルに巻き込まれたらどうすべきか。
企業のブランドや著名人のプライバシー保護に実績を上げているイタリアの知財弁護士ズヴェーヴァ・アントニーニが オンラインテクノロジーによる対策などの最新情報を交えながら以下の点を中心に解説します。
1 海外で実績のある海賊版対策サービスの営業活動から見えてきた日本企業の特徴
2 オンライン上の自己防衛
3 欧州でのオンラインレピュテーション・ブランドプロテクションへの取り組み

◆2019年1月 定例研究会
2019年1月28日(月)18時30分〜20時30分


場 所: 青山学院大学 総研ビル11階19号会議室
テーマ: 「30年著作権法改正『柔軟な権利制限規定』の使い道と検索サービスにおける軽微利用のソフトロー・ガイドライン」
担当: ELN理事長 弁護士 松田 政行
概 要: 1 松田は、文化庁の委嘱を受けて検索サービスのガイドライン策定の委員会の座長を担当しています。 諸機関・団体等から意見を聴取して第1段として書籍検索サービスのスニペット等表示のガイドラインをまとめます。 TV番組検索サービス等々についても触れましょう。検索サービスにおける著作物の利用について意見をお寄せください。
2 新法による新規ビジネスのカギは社会的有用性・付随的利用・軽微性でありましょう。 柔軟な権利制限規定を駆使して新規ビジネス構築の可能性を検討しましょう。
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